2024/11/20

サイト開発

WordPressより何倍も速い「SSG」とは?【SEO有利】

WordPressよりも何倍も読み込みが速いサイトを作る技術として、SSGというものに注目が集まっています。SEOにも有利であるSSGとは、一体どのような技術なのでしょうか。

こんにちは。ウェブサイト(ホームページ)作成をしているEBI Servicesです。

突然ですが、皆さんはSSGという単語をご存知でしょうか。

WordPressは知ってるけど、SSGってなんだろう…

という方が大多数だと思います。

この記事では、

  • SSGの意味
  • なぜSEOに有利なのか

の2点について説明していきます。

SSGとは?

SSGとは、Static Site Generationのことで、日本語にすると「静的サイト生成」です。

なんのことやら、ということですが、まずはウェブサイトの歴史から振り返ってみましょう。

かつては、どのサイトも静的だった

まず、この図をご覧ください。

静的にファイルを配置するサイト開発
静的にファイルを配置するサイト開発

かつて、すべてのサイトは静的サイトでした。

ブログを更新する人はファイルをサーバーに配置して、サイトを見に来る人はそのファイルを単純に受け取りました。

WordPress(CMS)が出てから

CMSというものができてから、サイトの作り方が変わってきました。Web開発に詳しくない人でも、誰でもサイトを作ることができる時代がやってきたのです。

CMSが出てからのサイト開発
CMSが出てからのサイト開発

CMSとは?

CMSとは、Contents Management Systemの略で、超ざっくり言えば「編集画面とサイト画面(完成品)が一体になったもの」です。

サイトをつくる人は、CMSをサーバーに配置しておき(または誰かに配置してもらい)、その一部の表などを編集画面から編集します。

訪問者は、CMSのあるサーバーに対してリクエストを送ります。そうすると、CMSがHTML、CSS、JSのファイルを生成して送信します。

Web開発に詳しい人が、デザイン面で優れたテーマをたくさん出したり、SEOで有利になるような追加機能(プラグイン)を作成したりしたので、誰でも簡単にSEOに強いサイトが作れるようになりました。

WordPressの課題

この図だけを見れば、

WordPressは楽でいいじゃないか!

となるかもしれません。しかし、WordPressには大量の課題点があります。

セキュリティリスクと常に隣り合わせ

WordPressのテーマやプラグインは、頻繁に脆弱性が見つかります。

WordPressFileUploadのパストラバーサル攻撃脆弱性(深刻)や、LiteSpeedCacheのセッションCookie閲覧脆弱性(深刻)など、上げればキリがありません。

また、WPセキュリティによれば、1日に少なく見積もっても3件以上の重大度の高い脆弱性が見つかっています。

実は、WordPress本体はそこまで脆弱ではありません。テーマの他、特にプラグインに頻繁に脆弱性が見つかるため、更新を常に確認する必要があります。

もしもここで知識のない人がサイトの維持をしたり、メンテナンスを数日怠ったり…と考えると、恐ろしいことになります。

サイトが乗っ取られると…

もしもサイトが乗っ取られると、最悪

  • 攻撃の踏み台にされる
  • 訪問者を詐欺サイトに誘導してしまう

などの使われ方をされてしまう可能性があります。そうなった場合、最悪刑事事件の容疑者となってしまい、事業継続どころではなくなってしまいます。

パフォーマンス

WordPressは、パフォーマンス(読み込みの速さ)に問題があります。理由としては、プラグインの負担過多などもありますが、先程の図をもう一度見てみましょう。

CMSが出てからのサイト開発
CMSが出てからのサイト開発

WordPressは、訪問者のリクエストを受けてからページを生成します。そのため、ファイルをそのままおいているサイトより表示が遅くなるのは当たり前です。

管理がしづらい

WordPressは歴史が長いため、設定項目が増える一方です。そのため、初心者にとってはわかりやすいはずの編集画面が逆にわかりにくくなってしまっています。

WordPressの編集画面を変えるためには、WordPressのプログラムを編集する必要があります。現実的ではなかなかありません。

SSGとは

こうした問題点を解決してくれる新しい技術が、SSGです。

SSGを使ったサイト開発
SSGを使ったサイト開発

更新をする人があらかじめヘッドレスCMSにデータ(例えば、ブログの記事や画像など)をいれると、それを元にサイトの生成が始まります。「事前にサイトを生成しておくこと」をSSGと呼びます。

ヘッドレスCMSとは?

朝ざっくりいうと、「編集画面のみを持つCMS」のことです。「ヘッドレスCMS」の意味は、こちらの記事で解説しています。

SSGのメリット

超安全

WordPressのプラグインは、頻繁に深刻な脆弱性が見つかります。そのため、CMSを攻撃し、サイトを乗っ取ることが可能です。

SSGを使った場合、ユーザーから見えるのは完成品であるファイルだけなので、これを直接改変する以外に攻撃手段はありません。まさに、「超」がつくほど安全です。

とにかく速い

SSGは、事前にサイトを生成します。そのため、WordPressでは不可能なほど速い応答が実現できます。

サイトが速いと、SEOに有利に働きます。

安く運用できる

WordPressのようなCMSは、サーバーで動かし続けなければいけません。

その一方で、静的なファイルは置いておくだけでいいので、サーバーの運用費がとても安く済みます。アクセス数の急激な増加にもとても強いです。

SSGに乗り換えよう!

WordPressからSSGには、簡単に乗り換えることができます。

WordPressは一般的なCMSですが、プラグインを導入することでヘッドレスCMS化することができ、SSGを行う準備をすることができます。

WordPressのSSG化はできない

WordPressそのものは、SSG化させることはできません。「WordPressをヘッドレスCMSにして、SSGを実現する」ことはできます。そのため、移行作業が必要になります。

今まで通りの使い勝手で、ブログの編集ができるんだね!

そのとおりです。…が、WordPressの管理画面はごちゃごちゃしていて見づらいので、将来的には移行することがおすすめです。


WordPressからの移行に興味がある方は、ぜひお気軽にEBIにご相談ください。

EBIは、Jamstackという技術で開発を行うため、安全・高速・SEOに強いサイトを作ることができます。


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